バスは交通機関として多くの方が利用されている移動手段だと思います。
毎日通勤や通学で使っている方もいるはず。
もしそんなバスがジャックに自分の毎日使うバスで遭遇したら!?
そんなことは起こらないと思う方も多いかもしれませんが、ここ日本でも2000年代にバスジャック事件は何件も起きています。
今回は絶対に起こらないとは限らないバスジャック事件に遭遇した時の乗客の取るべき行動・対処法を過去の事件を教訓にご紹介したいと思います。
もしバスジャックに遭遇したら乗客はどういう行動をとるべきなんでしょうか?
バスジャックにあったら乗客が取るべき行動・対処法は?
この日本でバスジャックに遭遇する確率は低いですが、絶対にないわけではありません。
実際に日本のバスジャック事件の事例としては以下の通りです。
・1977年:長崎バスジャック事件
・1997年:松山市のバスジャック事件
・2000年:西鉄バスジャック事件 (17歳による犯行)
・2001年:京都バスジャック事件
・2003年:長野バスジャック事件
・2004年:静岡バスジャック事件
・2007年:横浜バスジャック事件
・2008年:愛知バスジャック事件 (14歳による犯行)
・2011年:山陽自動車道バスジャック事件、千葉バスジャック事件
・2012年:西東京(八王子)バスジャック事件 (15歳による犯行)
・2014年:宮崎バスジャック事件
意外と最近に、しかも頻繁に日本でバスジャック事件が起きていることが驚きですよね。
この事件の中で唯一乗客に犠牲者が出たのが2000年の西鉄バスジャック事件です。
日本のバスジャック事件で犠牲者が出ることは稀なケースですが、もし自分も遭遇したら生き残りたいですよね。
どのような行動・対処法がバスジャックに遭遇した時に取るべき行動なのでしょうか?
日本でも結構バスジャックは起きているんですね
①バスジャックにあったらどう対処すべき?犯人を刺激しない
バスジャックにあったら乗客が絶対にしていけないこと1つ目は絶対に犯人を刺激しないということです。
例えば、犯人を説得する(個人的な内部事情に触れる)、携帯電話で通話する、写真や動画を撮るといった行動です。
まずバスジャックを決行した犯人の目的・動機として多いものが、人間関係の問題、家族の問題、職場や学校のいじめ問題などがほとんどです。
過去の事件を調べると、多くのケースで人間関係や現状の人生に満足がいかず、ぶつけどころなない気持ちをバスジャックによってアピールしていると考えられます。
特に上述しましたが、バスジャックはハイジャックとは違い10代の少年によっても発生している点で特徴的です。
このような少年達は犯行前にネットに犯行予告をしたりと、とにかく自分の行動に注目を集めたがります。
このように後先考えずに自暴自棄になっている犯人の場合、『乗客の安全』というのは考えていない可能性があります。
犯人の精神状態を悪化させる、逆撫でするような行動は避けるべきです。
これらの理由から自分の身を守るだけでなく、他の乗客の安全のためにも犯人を刺激するようなことは絶対にせず、目立たずにいるのが取るべき行動でしょう。
②バスジャックにあったらどう対処すべき?戦わない・抵抗しない
バスジャックあったら乗客が取るべき行動・対処法は、戦わない・抵抗しないです。
これはバス協会のマニュアルにもありますが、犯人に対して物理的に抵抗することは禁止されています。
ほとんどのバスジャック事件での凶器は刃物です。
刃物だからといって、仮にバスジャック犯人と格闘して失敗した場合、自分だけでなく他の乗客の安全まで脅かすことになりかねません。
犯人を取り抑えようなどとは考えず、バスの運転手や警察の指示に従うべきです。
③バスジャックにあったらどう対処すべき?バス運転手・警察の指示に従う
バスの運転手さんはバスジャックが起きた時のためのマニュアルを理解しています。
2000年の西鉄バスジャック事件以来、過去の事件からバスの運転手さんが外部に緊急事態を伝えるための対策をバス会社は取り入れています。
・緊急連絡装置の作動
・走行しながらのハザードランプの点灯
・パッシング
・犯人に気づかれなければ無線や通信機による営業所への通報
これらのどれかによってバスの運転手さんは外部にバスジャックされたことを通報するはずです。
ですから乗客は自身の携帯電話で警察への通報など、犯人を刺激する行動や目立つ行動は避けてバスの運転手さんの指示に従いましょう。
④バスジャックにあったらどう対処すべき?パニックにならない
4つ目のバスジャックにあった時の乗客が取るべき行動はパニックにならないということです。
実はこれが一番重要で難しい事かもしれません。
ですがバスジャックに遭遇してパニックになり、気が動転して犯人の注目を集めるような行動、抵抗をしてしまった場合は危険性が増してしまします。
他の乗客やもちろん自分の命を守るためにも犯人を興奮されないように、心を落ち着かせましょう。
パニックになった時の対処法として、目をつむって深呼吸をする、筋弛緩法を行うなどがあります。
筋弛緩法とは肩をあげて首をすぼみ(力を入れて)、15秒ほどその状態を維持して、ストンと肩を落とす方法です。
これなら犯人にも注目される事なく行えるリラックス方法です。
パニックになってしまった時は是非試してみてください!
バスジャックにあったらパニックになるのは仕方ないですし、そうなった時のためにリラックスする方法も覚えて起きましょう!
まとめ
バスジャックに遭遇したら乗客が取るべき行動や対処法は
・電話をする、話しかけるなどの行動によって犯人を刺激しない
・凶器が刃物だけでも戦わない・抵抗しない
・バス運転手・警察の指示に従う
・パニックにならない、心を落ち着かせる(深呼吸・筋弛緩法など)
バスジャックに遭遇しないのが一番いいですが、絶対遭遇しないとは言い切れません。
万が一運悪く遭遇してしまった時は、パニックにならず冷静な行動を心がけましょう。
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