北海道の放置すると90%以上死亡する病気の原因はエキノコックス!90年前のミステリー

病気

今日の世界の何だコレ!?ミステリースペシャル90年前の北海道の離島で放置すると死亡する確率が90%の謎の病気の原因について調べて見ました!

お腹が膨らんだりと恐ろしい病気のようですが実はこれ、北海道ならではの寄生虫の病気だったんです!

それでは今日の世界の何だコレ!?ミステリーSPの答えをチェックしてきましょう!

オリちゃん
オリちゃん

北海道の離島の放置すると90%以上が死に至る病気なんて怖いですね!

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90年前の北海道で死亡率90%の病気の名前は?寄生虫?

世界の何だコレ!?ミステリースペシャルで今日紹介された、北海道の『放置すると90%以上が死亡する謎の病気』の原因はエキノコックスです。

日本では北海道にのみ生息しています。

出典:寄生虫病学より

この↑寄生虫がエキノコックスです。
漫画・ブラックジャックにもディンゴから感染した主人公・黒男が手術で取り除くシーンがあったので覚えている方もいるかもしれません。

出典:ブラックジャックより

ちなみに、エキノコックスは『Dr.コトー診療所』にも登場します。

出典:Dr.コトー診療所

エキノコックスは円葉目-テニア科-エキノコックス属条虫に分類される条虫と言われる寄生虫です。

特にこのエキノコックス属条虫のうち、特に重要種とされているのが多胞条虫と単胞条虫です。

一般的に、放置すると90%以上が死に至る、怖い症状を引き起こす病気の原因としてし知られているエキノコックスは多胞条虫のことを指しています。

ここではエキノコックス=多胞条虫として、話を進めていきましょう。

死亡率90%!恐ろしい寄生虫・エキノコックスはどうやって人に感染?

では、北海道で発見された放置すると90%以上が死亡する恐ろしい寄生虫・エキノコックスで一体どこから感染するんでしょうか?

寄生虫は基本的に生活環というものを持っていいて、終宿主(増えるところ)ー中間宿主(終宿主の前に寄生するところ)を持っています。

エキノコックスの生活感は、キツネ(終宿主)ー糞便ーネズミ(中間宿主)ーキツネというサイクルを取っています。

出典:寄生虫病学より

この図の通り、終宿主のキツネが糞便中にエキノコックスの卵を排出し、それを口にしたネズミが中間宿主となり、またこのエキノコックスに感染したネズミをキツネが食べるというサイクル(生活環)が存在します。

つまり、エキノコックスは捕食者(キツネ)ー被捕食者(ネズミ)の関係によって維持されています。

人がエキノコックスに感染する原因はキツネの糞便にいるエキノコックスの卵によって汚染された水や土などから口に入って感染してしまうようです。

エキノコックスからしたら人は狙った中間宿主ではないので、間違いといったところでしょうか。

また、北海道に旅行に行った際にキツネを撫でて、そこから感染することもあるようなので、北海道でキツネを見かけても触らない方がいいでしょう。

北海道でエキノコックスの生活環を最も担っているのはキタキツネとエゾヤチネズミです。

エゾヤチネズミ 出典:https://www.hro.or.jp/list/forest/research/fri/nezumi/index.htm
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エキノコックスの症状は?肝臓に異常!お腹が膨らむ?

90年前に北海道で死亡率90%の病気『寄生虫・エキノコックス』ですが、実は終宿主のキツネ(卵を増やすところ)では悪さをしません。

ですが、中間宿主(キツネに食べてもらう前の感染するところ)では、肝臓や肺に主に寄生・無秩序な増殖を切り返し、寄生臓器の機能障害を引き起こします(これを包虫症といいます)。

おそらくエキノコックスは自身が感染したネズミを終宿主であるキツネに食べてもらうために臓器を破壊し、弱らせるのでしょう。

これは人が誤ってエキノコックスを口に入れた場合も同じで、ネズミと同様にエキノコックスは中間宿主と判断し、人の体内でも無秩序に増殖します。
時には血流に入り、脳にも感染することがあるそうです。

特にエキノコックスの感染部位は肝臓が多いため、腹水が溜まってお腹が膨れるようになる症状が出てきます。

オリちゃん
オリちゃん

エキノコックスはいろんな臓器を破壊するんですね…

エキノコックスの治療法は?犬にも感染?

終宿主のキツネなどに感染した成虫のエキノコックスであれば、プラジカンテルという薬剤で駆虫できます。

犬用のプラジカンテル(ドロンタール錠) 出典:Bayer

ですがこのプラジカンテルには殺虫卵作用はありません

実はエキノコックスは発症したら早期に寄生部位の臓器を外科的に切除するしか方法はありません。

しかし厄介なことに、このエキノコックスは人に感染した場合、発症から5年〜10年かかると言われており、早期発見が難しいと言われています。

結局のところ、エキノコックスに感染しないように予防することが最良の策です。

北海道の野生のキツネは、エキノコックスの感染率(保有率)が50%と言われているため、キツネとの接触やキツネの糞便に汚染されている水・土等の扱いは気をつけた方がいいでしょう。

エキノコックスは犬にも感染が報告されていますので、北海道の犬に関しては感染対策をしっかりすること、糞便検査で確認するなど、注意した方が良さそうですね。

オリちゃん
オリちゃん

北海道のキツネのエコのコックス感染率は50%なんですね!

結構高い!

まとめ

世界の何だこれ!?ミステリースペシャルで90年前の北海道で流行した、放置すると90%以上が死亡する病気の原因は寄生虫・エキノコックスでした。

エキノコックスは本来はキツネーネズミの生活環を維持しているが、エキノコックスに感染したキツネの糞便に汚染された環境中から人の口に入ると、人でも感染する。

エキノコックスが人に感染すると、肝臓や肺で無秩序に増殖し、臓器の機能障害を引き起こし、放置すると90%以上が死に至る。

エキノコックスが発症したら、寄生部位を外科的に切除するしかない。

最も重要なのは、エキノコックスに感染しないようにすること。

以上が今日の世界の何だコレ!?ミステリースペシャルの北海道の謎の病気の答え(原因)でした!

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